仏教の宗派

基本情報

日本における仏教の宗派(しゅうは)(Sect of Buddhism)
釈尊と同じ悟りに至る方法として、釈尊の多くの弟子の僧により膨大な量の経典が伝えられ、八万四千もの教えがあると言われるが、「どの経典の教えが一番重要なことなのか?」ということが最大の論点となり、さまざまな宗派が生まれてきている

奈良時代

<伝統宗派>あるいは<南都六宗>

  三論宗 (インド仏教の中観派)
  成実宗
  法相宗 (インド仏教の唯識派)
  倶舎宗 (インド仏教の一派)
  律宗 (戒律の教え)
  華厳宗(華厳経を根本として中国で成立)

平安時代

<伝統宗派>あるいは<密教>

真言宗(しんごんしゅう) 東密 日本の宗祖:弘法大師 空海(くうかい)
天台宗(てんだいしゅう) 台密 日本の宗祖:最澄

鎌倉時代

<禅宗>

臨済宗(りんざいしゅう) 日本の宗祖:栄西禅師(えいさいぜんじ) 朝廷や幕府の庇護を受けて政治・文化に重んじられた
曹洞宗(そうとうしゅう) 日本の宗祖:道元 地方豪族や一般民衆に広まった禅宗
黄檗宗(おうばくしゅう) 日本の宗祖:中国 明の臨済宗の隠元隆琦
普化宗(明治時代に解体された)

<浄土系>

融通念仏宗
浄土宗(じょうどしゅう) 開祖 法然房 源空 念仏を唱える努力が重視される
浄土真宗(じょうどしんしゅう) 宗祖 親鸞聖人 一向宗 阿弥陀如来への信心を重視される
時宗(じしゅう) 宗祖 一遍上人 信心よりも念仏さえ唱えれば往生できると説く

<法華系>

日蓮宗(にちれんしゅう) 宗祖:日蓮 別称「法華宗」 「妙法蓮華経」を最もすぐれた経典とする
日蓮正宗

八宗

奈良時代、平安時代の伝統宗派の8宗
あるいは、天台宗、真言宗、臨済宗、曹洞宗、浄土宗、浄土真宗西本願寺派、浄土真宗東本願寺派、日蓮宗

十三派

法相宗、華厳宗、律宗宗、天台宗、真言宗、融通念仏宗、臨済宗、曹洞宗、浄土宗、浄土真宗、時宗、日蓮宗、黄檗宗

宗派

宗派十三派八宗本尊
南都六宗法相宗
南都六宗華厳宗毘る遮那如来
南都六宗律宗宗
密教天台宗天台宗最澄薬師如来
密教真言宗真言宗空海大日如来
浄土系融通念仏宗十一尊
禅宗臨済宗臨済宗栄西禅師定めてない
禅宗曹洞宗曹洞宗道元釈迦如来
浄土系浄土宗浄土宗法然房 源空阿弥陀如来
浄土系浄土真宗西本願寺派親鸞聖人阿弥陀如来
浄土系浄土真宗東本願寺派親鸞聖人阿弥陀如来
浄土系時宗一遍上人阿弥陀如来
法華系日蓮宗日蓮宗日蓮釈迦如来
禅宗黄檗宗隠元隆琦定めてない